アイリス動物病院|大阪府羽曳野市

Archive for the ‘病気について’ Category

2012 .6 / 15

動物たちの介護について

病気の予防、医療の進歩、より良い食餌、そして何よりも「家族である動物達」に対してのご家族の意識が高まってきています。

そのため、今では多くの方が「少しでも健康で長生きして欲しい」と望まれるようになってきています。


また、一昔前であれば多くの子達が安楽死の対象にもなっていた、

「手足の麻痺により自由に歩く事が出来なくなる子」

「命を救うために手足を切断せざるを得なかった子」

「高齢になり寝たきりになってしまう子」

このような動物たちに対しても、出来る限り負担やストレスの無い生活をさせてあげたい、少しでも長く一緒にいたい、と求められる飼主様が増えてきています。



しかし、動物達に対する老犬ホームなどの介護施設、デイケアサービスなどの介護サービスなどはほとんど見られません。
そのため介護経験のある方や、行きつけの動物病院などでのアドバイスだけで、ほとんどの事を飼主様自身でこなさなければなりません。



そこで当院では、ご家庭の事情や飼主様の休息のためにも、介護が必要な動物達をお預かりさせて頂いております。
事前にご予約頂ければ日帰りでも宿泊でも構いません。


また、今回動物達と飼主様のストレスを減らし、介護環境をより良くするための介護用品を取り扱っている「芦屋バティーズさん」と提携し、当院でサイズなど測定し必要な介護用品を注文する事が出来るようになりました。


芦屋バティーズHP → http://battys-family.net/



<当院で取り寄せ可能な介護用品の一部>

☆犬猫用車イス

☆犬用ラバーブーツ

☆ペット用リラックスマット


この他にも、歩行補助用ハーネス、ナックリング用ブーツなどもあります。

気になる方は、ぜひ上記HPをチェックしてみて下さい。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お知らせ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

6月24日(日)臨時休診

7月1日(日)14〜16時 パピーパーティ

詳しくはこちら → http://iris-vc.sub.jp/irisblog/?p=1585



獣医師 中村

2011 .11 / 29

歯垢、歯石と歯周病

わんちゃんの口の中をじっくり観察された事はありますか?

・歯肉(特に奥の歯)が赤く腫れている

・お口が臭い


これらは歯周病のサインです。


3歳以上の犬の80%以上が歯周病といわれています。


歯周病の主な原因は歯垢や歯石です。

歯垢は、食べカスや粘液、細菌などで構成されています。歯垢1mg中に約1億個の細菌が生息しています。また歯垢が石灰化して、歯の表面に張り付いたものを歯石といいます。


歯周病を放置することで、歳とともに歯肉が痩せ、歯槽膿漏、歯根膿瘍などにより歯が抜け落ちてしまうわんちゃんが後を絶ちません。

またお口の細菌が原因で、アゴの骨が溶け、ちょっとした事で骨折してしまう子もいます。

歯周病菌が肝臓、腎臓のような重要な臓器に広がる可能性もあります。














「イラストでみる犬の病気」参照



しかし一度ついてしまった歯石は、全身麻酔下でスケーリングしなければ、きれいに取り除く事は出来ません。

歯石除去前               歯石除去後


麻酔をかけずに、歯石を割ってとられる方もいらっしゃるようですが、

ポケット内の歯石(細菌)を取り除く事が出来ないため、

歯周病対策としてはあまり効果はないようです。


そんな中、近年犬の歯みがきも少しずつ浸透し、当院でも「歯ブラシ」や「歯みがき粉」、「歯周病予防用のおやつ」などを購入される飼い主の方が増えてきています。


子犬の頃からお口の中を触る練習をしている子は時間がかかりませんが、

わんちゃんが大人なってからでは、なかなか思うように歯みがきさせてくれる子はいません。


そのため、歯みがきが出来るようになるまでには、飼い主様とわんちゃんが共に時間をかけて練習する必要があります。


わんちゃんの歯周病対策(歯みがきなど)始めてみませんか?

わからない事がありましたら、いつでもご相談下さい。

時間はかかるかもしれませんが、ずっとキレイな歯で健康に過ごしましょう!


大好きなおもちゃで、ずっと遊べるように!

大好きなご飯を、ずっと食べられるように!



院長

2011 .11 / 24

猫の肥大型心筋症(HCM)について

今回は、ネコちゃんの心臓の病気についてのお話です。


一概に心臓の病気といっても、その原因により病名、治療法も変わります。


では、どのような病気があるのでしょうか?


<犬猫で一般的に見られる心臓病の例>

◎先天性心疾患(大動脈弁狭窄症、肺動脈弁狭窄症、中隔欠損症、僧帽弁異形成、三尖弁異形成など)

◎心筋症(拡張型、肥大型、拘束型など)

◎僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症など

◎感染性心内膜炎、犬糸状虫症(フィラリア症)など

◎不整脈

◎その他



この中でも、猫に最も多くみられる病気は「肥大型心筋症」です。


原因は「遺伝性」と言われていますが、まだはっきりとした根拠はありません。

人においても、難病(特定疾患)に扱われる発見、診断、治療ともに難しい病気の一つです。



猫での発症年齢は3ヶ月〜17歳まで報告があり、平均年齢は5〜7歳です。

男の子に多くみられますが、もちろん女の子でも発症する事はあります。


〜どんな症状?〜

心筋症は初期の段階では症状がみられることはほとんどありません。そのため他の理由で来院された時に偶然見つかったり、進行して重度になってから見つかる事が多いのです。


※ 進行した際に認められる症状

呼吸困難、開口呼吸、食欲不振、血栓症による後ろ足の麻痺、不整脈、失神、突然死


〜診断〜

心臓が肥大する病気には、甲状腺機能亢進症、腎性高血圧症など心臓以外の疾患が原因になることもあります。

そのため確定診断は難しく、血液検査、ホルモン検査、血圧測定、レントゲン検査、超音波検査など複数の検査により診断しなければなりません。


〜治療〜

残念ながら、今のところこの病気を完治させる事は出来ません。また重度に進行してしまうと延命も難しくなります。

出来る限り早期に発見し、進行状態を把握し、今後起こりうる状態に対し少しでも軽減する事が大切です。


当院では、ここ半年で肥大型心筋症の猫ちゃんが2匹みつかっています。

ともに元気、食欲は問題なく、健診でたまたま発見されました。

この病気のように、進行しなければ無症状の病気はかなりあります。


やはり健康診断は大切ですね。


院長

2011 .11 / 17

犬猫の眼の病気、「ドライアイ」について

わんちゃん、猫ちゃんの目をじっくりと見た事はありますか?


動物達の目の表面は、人と同じようにに覆われています。

実はその涙は3層に分かれているのをご存知でしょうか?


一番外側の層:脂質層

真ん中の層 :水分層

内側の層  :ムチン層


※自作です・・・。わかりにくくてすいません<(_ _)>


脂質層は水分の蒸発を防ぎます。

ムチン層は、水分を目の表面に均一に保持する働きがあります。

この3層によって涙は角膜の上に維持する事が出来ます。


涙は、細菌、小さなホコリやゴミなどから角膜を守っています。

そのため、涙が少なくなる、いわゆるドライアイになると様々な目のトラブルが起こってしまうのです。


ドライアイには、涙の分泌が減少する「涙液減少型」と、涙の蒸発しすぎる事による「蒸発亢進型」がありますが、犬では涙液減少型が多くみられます。


涙液減少型ドライアイ好発犬種

1位 シーズー

2位 チワワ

3位 M.ダックスフント

4位 ヨークシャテリア

5位 パグ


ドライアイでよくみられる症状は、

・目の周囲に付着している「黄色い目ヤニ」

・結膜の充血

・目の痛みによる羞明(まぶしそうにショボショボする)

などがあげられます。


涙が少ない事で、細菌感染、ホコリやゴミの侵入が容易に起こる事が原因です。また長期的に放置しておく事で、慢性的な刺激により、本来透明である角膜が黒い色素(メラニン)に覆われ、目が見えなくなる事もあります。


※intervet Schering-Plough Animal Health参照


この病気の原因には、

・免疫介在性

・先天性(生まれつき)

・神経麻痺

・代謝性疾患(甲状腺疾患、副腎疾患、糖尿病など)

・その他

などが考えられます。このように原因は様々であり、そのため原因により治療法も変わってきます。


大好きなご家族のお顔が、いつまでもきれいに見られるように、目を大切にしてあげて下さい。



院長

2011 .10 / 25

ネコの下部尿路疾患のお話

最近少しずつ肌寒くなってきましたね。


涼しい季節になると、動物達の飲水量は減少し、それに伴って排尿回数や尿量も少なくなります。


そこで問題となるのが、特にネコに多い下部尿路疾患です。


※下部尿路疾患とは・・・膀胱から尿道でおこる病気


下部尿路疾患になると、何度もトイレに行くが尿が出ない、排尿痛、血尿などの症状がみられます。

ひどい場合には、これらが原因でで出来た結晶、結石、炎症生産物(膀胱粘膜が剥がれたもの)などが尿道に詰まり、尿が出なくなる事があります。

これは「尿閉」といって、すぐに閉塞を解除し尿を出してあげなければ命に関わる、とても危険な状態です。


最も多くみられる「ストロバイト結晶」   長期間の結晶が原因で、結石が出来てしまいます

※写真:猫の病気 講談社


ではなぜこのような病気になってしまうのでしょうか?

飲水量や排尿回数の減少は、寒さだけが原因ではありません。

①運動不足

②肥満

③多頭飼いによるトイレ数の不足

④トイレが汚れている


また、食餌(人の食べ物、下部尿路疾患に配慮されていない食餌など)も要因としてあげられます。



どうでしょうか?

お家のネコちゃんに当てはまる事はありませんでしたか?


運動、正しい食生活、ダイエット。

人間でも健康のためには大切な事ですよね。

これからの季節、ネコちゃんと一緒に健康維持を心掛けましょう!



院長

皮膚科・耳科、神経・整形、腫瘍科、循環器科、歯科、眼科、去勢・避妊、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防、健康診断
犬、猫、ウサギ、フェレット、ハムスター、小鳥など
羽曳野市、藤井寺市、松原市、富田林市、柏原市、美原郡、太子町で動物病院をお探しの方は、ぜひ当院にご相談下さい。