「健康診断」の重要性について

最近、本格的に暖かくなってきました。


羽曳野市では、今日26度まで上がったみたいです。
お昼は半袖でもいいくらいですね。




ところで、わんちゃんのフィラリア予防のための検査はお済みでしょうか?




4月に入ってから、フィラリア検査をされる方が大分増えてきました。
(そのため、お待たせしてしまうことがあります。申し訳ありません。)
当院では、検査の時には必ず身体検査を行います。また検査のために採取した血液を用いて、
健康診断としての血液検査を推奨しており、多くの方が実施してくれています。



※ 上記の全項目を検査するわけではありません。


「なぜ元気なのにわざわざ血液検査をするの?」
「調子が悪くなってからすればいいんじゃないか?」
なんて思われてしまうかもしれません。


しかし、実際にこれらの身体検査や血液検査により、病気や異常が見つかることがあります。
身体検査では、外耳炎、皮膚病、皮膚のできもの、心臓病、関節炎など
また血液検査では、貧血、血小板減少、低タンパク血症、肝臓や腎臓の数値の上昇など




外耳炎や皮膚病など、初期からある程度の症状が見られる病気もありますが、
多くの病気が初期には目立った症状はありません。そのため、このような健康診断で見つかることがあるのです。


「元気だから大丈夫だろう。」「今まで病気をしたこと無いし・・・。」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
見ただけでわかるほど、しんどそう、痛そう、食欲が無いなどの症状が出始めてから、
ご来院頂いたわんちゃんでは、病気がかなり進行してしまっていることがとても多いのです。




初期であれば治療により改善する病気、また早期に治療を開始することで進行を抑えることが出来る病気も数多くあります。


そのため
「もう少し早く来てくれていれば。」
「あの時に詳しく調べていれば。」
などと、辛い思い、くやしい思いをすることがあります。





犬や猫は人と比べ、4倍以上の早さで歳をとります。
つまり、4倍以上のスピードで老化しているということです。
病気の進行も同じです。


若い時からが理想ですが、6、7歳以上のシニア期になれば、
1年に1〜2回の健康診断をお勧めします。




獣医師 中村